デジタル教材研究会イン関西。でじさいは、学校教育におけるデジタル教材について研究するコミュニティです。

第8回コミュニティ活動報告

6月28日、東大阪市立縄手南中学校ででじさいの第8回コミュニティが開催されました。学期末の多忙な時期のせいか、人数は少なくなってしまいましたが、初めての参加の方や久々の参加の方に集まっていただくことができました。それにしても、今日のでじさいは内容が濃く、すごかったですね!
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はじめに日比野会長から挨拶をいただいた後、今日は最初から最後まで株式会社LoiLoのCOO、杉山竜太郎様より、現在の教育アプリの最前線をいく「ロイロノート・スクール」の使い方についての研修をしていただきました。
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まずはじめに、「ロイロノート・スクール」のことについての説明がありました。「写真」「テキスト」「Webサイト」などのカードをつなげ、組み替えていくていくことで、誰でも簡単にプレゼンが作れるというのがこのアプリ。ICT機器にありがちな「デジタル」のイメージではなく、従来通りの「アナログ」のイメージで、カードの集まりを子どもたちに配ったり、子どもどうしで交換したりできるツールとして活用することができます。
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まずはじめに、カメラ機能を使って写真を撮り、写真に落書きをして“変顔”を作るということから、ワークショップが始まりました。普通に書き込む以外に写真は拡大した状態で手書きの書き込みができることや、半透明の蛍光ペン、書くスピードによって太さが変わる筆ペンなど、今まで知らなかった機能を次々に教えていただきました。iOSのキーボードの切り替えや音声入力の方法まで教えていただきました。
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この後、質問に対してテキストカードで答えることができる機能と、Webカードをタップすることで実際のWebページを閲覧することができる機能を使い、先生の質問に対してインターネットを検索してテキストカードで答え、その答えを先生に提出する機能を教えていただきました。提出された答えは先生の手元で一覧になって表示され、比較をすることもできます。先生の画面を大型テレビなどに映せば、提出されたみんなの答えがすべて表示されるという状態に。これはすごいです。使いこなせば平成教育委員会が現実のものになりそうです。
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最後に、おすすめのお店のプレゼンテーションを作るというワークショップがありました。プレゼンといっても、操作が難しくなるわけではなく、Webから簡単にスクリーンショットをとれる機能を使い、ピンチインで必要なところを拡大してスクリーンショットをとり、Webカードを使って必要なテキストを入力するだけです。音声を入れたカードを作ることもできました。これが完成すると、「ロイロノート・スクール」の機能は一通りマスターできた状態に。これを応用すれば、教師の提示用アプリとしても活用ができそうです。
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ワークショップのあとは、「ロイロノート・スクール」を活用した実践事例の紹介をしていただきました。ここで出てきたのが、子どもどうしで教え合いを行うジグソー法という手法でした。一人一人が自分が担当するテーマについて調べ上げ、調べた結果を持ち寄って教え合うことでジグソーパズルのように全体が分かるという学習法だそうです。
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杉山様の研修を終えて、“生徒と先生のコミュニケーションを活性化させ、子どもたちが主体的に自分の言葉で説明できるようになる『21世紀型スキル』”がどのようなものか、実際に体験する中で少し知ることができました。「ロイロノート・スクール」を授業の中で活用していけるよう、がんばっていきたくなる研修でした。